縁日

今日の下北沢はお祭りでした。
お祭りというと思い出すのは、僕の地元の小さな町の小さなお祭りです。

中学生の頃だったかな、夏休みに入ってて、１０日ぐらい経ってるともうあの頃って１年ぐらい皆に会ってないようで・・・・・
もちろん、大好きなあの娘にも・・・・・

だけどきっと、小さな町の小さなお祭りだから
きっときっとあの娘にはこの日だけは会えるような会いたいような、絶対会えるような妙な確信があったりして、そんで精一杯格好つけちゃったりして仲間と繰り出すんだなあ

いざ出てみると、中学生の仁義を交わさなきゃいけない連中がいっぱい溢れてて、それぞれに仁義を交わしてると

小さな町の小さなお祭りだから、もう祭りの佳境がすぎちゃってて
「あれれれ」って、悲しいくらい小さな絶望を思ったその時に、あの娘の仲良しの女の子が目の隅に入ってきて、この日初めて単独行動、仲間を振り切ってその女の子のほうへ

「よう」とか「久しぶり」とか言っちゃってるのかなあ僕、もうその先にあの娘見えてるのに・・・・・

そうしてるうちにもう仲間が追いついて来てて
そんで、制服じゃない彼女にもう胸がいっぱいで、やっと出た言葉

「またね！！」


小さな町の小さなお祭りの、頼りないけど大きな大きな幸福だったかなあ・・・・・

明日最後だがんばろっと！！

tomoyori