糸

こんにちわ。
皆さん皆既日蝕はご覧になりましたか？
私は前日の「年の差カップル」の結婚パーティーの司会で疲れ果て、（飲みすぎただけですが）朝ＴＶで見ても、たいした感動もなく。「も一度夜になってくんねえかな」と思うだけでした（飲みすぎただけなんです）

そんな訳で一昨日、昨日と生きる屍だった私も今日はさすがに頭もすっきり。すっきりしたらパーティーの余興で新婦の縁の曲として歌われた中島みゆきさんの「糸」という曲のサビの部分がよみがえってきてずーっと頭の中をループしてました。とても切なくさせてくれるのです。

さてさて、そんなおセンチな私も夜の稽古場へと移動。荻窪駅からバスに乗り込むと、その走る街並みに、「あぁ・・・・・」またまた「糸」のメロディーが高鳴るのです・・・・・

そこは以前所属していた劇団が解散する直前に、確か１ヶ月もいなかったかな・・・・・、ホンの少しだけ暮らしたアパートのすぐ近くでした。

「あぁ、歩けばよかった」おセンチな私を乗せたバスはおセンチな私の気持ちなど知らずにとっとと青梅街道を駆け抜けます。

私たまらず隣にいた一番若いＣ橋クンに

私　「この近くにね、少しだけ住んでたことがあるんだよ」

Ｃ橋クン　「はあ・・・・・」

私　「荻窪には長いこといたけど、ここはね、少しだけホンの少しだけなんだ」

Ｃ橋クン　「はあ・・・・・どうしてですか？」と返してくれる。

私　「いろいろね、いろいろあるんだよ」

Ｃ橋クン　「はあ・・・・・いろいろあると引っ越すんですか？」と精一杯返してくれる。

私　「そうだね、いろいろあると引っ越すね」と返事にもならないので私歌うと。

Ｃ橋クン　「もっと軽く歌ってください」とダメだし。そして、
　　　　　
　　　　　「いい曲ですよね？いい曲ですよね？」と笑顔が弾け、眩しいので、私窓の外を見ると・・・・・

街は雨に濡れてました・・・・・　

　
tomoyori